意味 · Meaning
肯定的結果が優先される出版バイアス
使い方 · Usage
肯定的な結果や統計的に有意な結果ほど公表されやすく、公開された研究全体が実態から偏る現象を指します。医学、心理学、メタ分析で特によく使われ、効果がなかった研究が未発表のまま残ることで、治療や介入の効果が実際より大きく見える問題を論じます。漏斗図などで偏りの可能性を調べたり、研究登録や全結果の公開によって抑えたりする場面にも用います。
ニュアンス · Nuance
日本語の「出版バイアス」は、出版社の思想的な偏向や一冊の本の編集方針を意味するのではありません。研究者、査読者、学術誌、資金提供者が興味深い結果を選びやすい構造から生じる、文献全体の代表性の問題です。意図的な不正を必ずしも含まず、個々の研究が正確でも、表に出る研究の選ばれ方によって総合的な結論がゆがむ点が重要です。
⚠️ 日本語話者がよく間違える点
カタカナの「パブリケーション」を一般出版と捉え、出版社の政治的立場を指す語として使うのは不適切です。研究方法論では、結果によって公表される確率が変わることを表します。また、“publication biased”と形容詞のようにするより、“affected by publication bias”と書くのが自然です。単なる引用数の差とも区別します。
類義語との違い
例文 · Examples
“Publication bias may hide negative results.”
出版バイアスは否定的な結果を隠すことがあります。
“The presenter warned about publication bias.”
発表者は出版バイアスについて注意を促しました。
“Can we mention publication bias in the review?”
検討の中で出版バイアスに触れてもよいですか。
よく使う組み合わせ · Collocations
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